絞死刑
2017年01月17日
Story: 死刑制度、民族問題、戦争責任などの矛盾を、大胆な発想と黒いユーモアで摘出した大島渚の代表作。1958年に起こった小松川女子高制殺人事件を題材に、大島渚監督が死刑制度などの社会問題を追求した委嘱ドラマ。絞首刑に処されたはずが、脈が止まることなく意識を取り戻した死刑囚“R”。記憶喪失となった彼と執行官のやり取りを描く。
拘置所の片隅の死刑場。その中では在日朝鮮人である死刑囚Rの死刑執行前の儀式が、拘置所職員の立会いの下で行われている。死刑囚は目隠しをされると、絞め縄に首をかけられ、踏み板を外される。普通、12~13分で脈拍は停止し、法務技官によって死亡が確認されると、死刑執行は完了する。だが、そうでない事態が持ち上がった…。
製作国:日本 / 製作年:1968年 / 日本公開日:1968年2月3日 / 上映時間:119分