モダーンズ
2016年06月04日
Story: ロバート・アルトマンの愛弟子『愛を殺さないで』のアラン・ルドルフ監督が、実在の人物や事実を踏まえながら近代美術の芸術的価値と愛の意味を問う意欲作。「失われた世代」が暮らす1920年代、パリ、愛と芸術の間で揺れる男と女を描く。
1926年のパリ。ゴシップ新聞にイラストを描いて暮らしている画家のニックは、カフェで実業家のストーンと一緒にいる美女レイチェルを見かける。彼女はニックの妻だった。収集家だが値段でしか絵の価値をはからないストーンを、画廊の女経営者リビーは軽蔑していた。ニックの父が腕のいい贋作画家だったことから、リビーの顧客でアメリカから来ている美術収集家ナタリーが彼女の所有するモディリアーニ、セザンヌ、マティスの絵の模写をニックに頼む。ある日、ストーンがニックを侮辱したとき、思わず笑ってしまったレイチェルをニックが平手打ちしてしまう。ストーンはニックに決闘を挑み、同席したガートルード・スタインの提案で3ラウンドのボクシング試合をすることになる。試合は、反則技を使ってニックを打ちのめしたストーンが勝利する。その頃、ナタリーは黙ってニックの部屋から絵を持ち去り、ニューヨークに新設される近代美術館に寄贈するためにアメリカへ送るが、彼女が奪ったのはニックが手がけた模写だった…。
原題:THE MODERNS / 製作国:アメリカ / 製作年:1988年 / 日本劇場公開日:1989年4月8日 / 上映時間:128分