娘・妻・母
2016年05月31日
Story:
山の手の中流家庭のさまざまな出来事を通して、人間の喜怒哀楽を描くドラマ。『新・三等重役 当るも八卦の巻の巻』の井手俊郎と、『予科練物語 紺碧の空遠く』の松山善三の共同脚本を、『女が階段を上る時』の成瀬巳喜男が監督した。東京、山の手の代々木上原あたり。坂西家は、その住宅街にある。一家には、60歳になる母親あきを中心に、会社では部長の長男・勇一郎と妻の和子、その子の義郎、それにブドウ酒会社に勤める末娘の春子が住んでいる。また、商家に嫁に行った長女の早苗が、夫、姑との仲がうまくいかず遊びに来ていた。早苗はこの里帰り中、事故で夫に死なれ、毎月5000円の生活費を入れて実家に住みつくことになった。勇一郎は、家を抵当にした金で町工場をやっている和子の叔父に融資し、その利息を生活の足しにしていた。さらに50万円を申しこまれ、その金の用立てを早苗に頼んだ。彼女は承諾するが・・・。
【キャスト】
三益愛子、原節子、森雅之、高峰秀子、宝田明、団令子、草笛光子、小泉博、淡路恵子、仲代達矢、杉村春子、太刀川寛、中北千枝子、北あけみ