醉いどれ天使
2016年04月10日
Story: 戦後の混乱期のヤミ市を舞台に飲んべえの医者と結核にかかった若いチンピラやくざとの交流を描いた、『七人の侍』の黒澤明監督が贈る人間ドラマ。破滅に向かうヤクザ役を熱演した『七人の侍』の三船敏郎の初主演作にして黒澤、三船コンビの記念すべき第1作。
駅前のヤミ市附近のゴミ捨場になっている湿地にある小さな沼、暑さに眠られぬ人々がうろついていた。これら界わいの者を得意にもつ「眞田病院」の赤電燈がくもの巣だらけで浮き上っている。眞田病院長はノンベエで近所でも評判のお世辞っけのない男である。眞田はヤミ市の顔役松永がピストルの創の手当をうけたことをきっかけに、肺病についての注意を与えた。血気にはやる松永は始めこそとり合わなかったが酒と女の不規則な生活に次第に体力の衰えを感ずるのだった…。
製作国:日本 / 製作年:1948年 / 日本劇場公開日:1948年4月27日 / 上映時間:98分