どですかでん
2016年04月09日
Story:
山本周五郎の小説『季節のない街』を原作にした黒澤明監督初のカラー作品で、戦後のスラム街のような“街”で起こる様々な人間模様をユーモラスかつ幻想的に描いたドラマ。1971年1月21日全国公開。脚本は、『影の車』の橋本忍、『待ち伏せ』の小国英雄が共同執筆。木下惠介、市川崑、小林正樹、そして黒澤明という日本を代表する巨匠4人で結成した「四騎の会」の第1回作品でもある。タイトルの『どですかでん』とは、登場人物のひとりで、自分が電車の運転手だと思い込んでいる少年が、空想の電車を運転する時に発する擬音。電車馬鹿と呼ばれている六ちゃんは、てんぷら屋をやっている母のおくにさんと二人暮し。六ちゃんの部屋には、自分で書いた電車の絵がいたるところに貼りつけてあった。彼は毎日、「どですかでん、どですかでん」と架空の電車を運転して街を一周する。それが彼の仕事だった・・・。
【キャスト】
田中邦衛、頭師佳孝、菅井きん、加藤和夫、伴淳三郎、芥川比呂志、松村達雄、殿村敏之、三波伸介、橘侑子、丹下キヨ子、日野道夫、古山桂治、下川辰平