軍旗はためく下に
2020年12月12日
Story: 結城昌治の直木賞受賞作を、『仁義なき戦い』、『博徒外人部隊』の深作欣二が監督した1972年公開の反戦ドラマ。日本DVD未発売。原一男監督の異色ドキュメンタリー、『ゆきゆきて、神軍』でも取り上げられたパプアニューギニアでの敵前逃亡処刑事件を題材に、残された未亡人が夫の死の真相を探る過程を通して、軍隊の非人間性と戦争の不条理を描き出す。脚本は、『裸の十九才』の新藤兼人。昭和27年。富樫勝男の未亡人サキエは、戦没者遺族援護法に基づき遺族年金の請求をするが、政府はこれを却下。理由は、富樫軍曹の死亡は敵前逃亡による処刑で、援護法の対象外というものだった。しかし、敵前逃亡の確たる証拠はなく、サキエはそれ以来、昭和46年の今日まで夫の無罪を訴え続けていた。そしてある日、サキエはついにその小さな手掛かりを手にするのだが・・・。
【キャスト】
丹波哲郎、左幸子、藤田弓子、三谷昇、ポール牧、市川祥之助、中原早苗、関武志、内藤武敏、中村翫右衛門、江原真二郎、夏八木勲、藤里まゆみ