草迷宮
2019年08月12日
Story: 泉鏡花原作の短篇小説を基にし、監督に寺山修司、主演に三上博史で贈る前衛ロマン中編。死んた母親の口ずさんでいた手毬唄を探して旅をする少年を描く。フランスのプロデューサー、プロンベルジュが製作したオムニバス映画“プライベート・コレクション”の一話として製作された。
あきらは、死んだ母親の口ずさんでいた手毬唄の歌詞を探して旅をしている。彼は校長や僧を訪ね教えを請う。あきらが旅の途中で想い出すのは死んだ母親のことであった。彼が住んでいた裏の土蔵には千代女という淫乱狂女がおり、千代女に近づくと母親にひどく叱られた。人の話では千代女は父が手込めにした女中で、怒った母が十年も閉じ込めているという。ある日あきらは美しい手毬少女に出会うが、彼女を追いかけているうちに、ある屋敷の中に入りこむ。その屋敷には妖怪たちがおり、大小の手毬が飛びかい首だけの母親もいた。そしていつしかあきらの葬いに変った。それは夢だった。あきらはまた、旅を続けるのであった…。
製作国:日本 / 製作年:1979年 / 日本劇場公開日:1983年11月12日 / 配給:東映 / 上映時間:40分