曽根崎心中
2018年01月25日
Story: 近松門左衛門原作の同題名小説を、増村保造監督が梶芽衣子、宇崎竜童主演で映画化したドラマ。因習的な日本社会に対抗して意志的に生きる女性像を大映のプログラム・ピクチャーの中で追求した増村保造監督が、人形浄瑠璃の名作を題材に女の意地を描ききる。主演の梶芽衣子は、公開時の1978年に主演女優賞を総ナメした。大阪内本町の醤油屋・平野屋久右衛門の手代・徳兵衛は、堂島新地天満屋の遊女・お初と深くいいかわしていたが、天満屋の亭主の吉兵衛とお内儀は、徳兵衛は律儀者だが、銭にならぬので深入りしないよう、事あるごとにお初に文句を言っていた。徳兵衛の正直さを見込んだ、彼の主人であり、伯父でもある久右衛門は、自分の妻の姪・おはると徳兵衛を一緒にさせようと考え、否応いわせぬために、徳兵衛の継母であるおさいを呼びつけ、銀二貫目を渡した。金にいとめのないおさいに、異存があるはずはなかった。久右衛門からこの話を聞いた徳兵衛は驚いた・・・。
【キャスト】
梶芽衣子、宇崎竜童、井川比佐志、左幸子、橋本功、木村元、灰地順、目黒幸子