肉体の門(1964)
2017年12月22日
Story: 田村泰次郎の同名小説を、『潮騒(1964)』の棚田吾郎が脚色、『花と怒涛』の鈴木清順監督が映画化した風俗ドラマ。敗戦に虚脱し、疲れきった男たちの間に、毒々しい悪夢の花を咲かせる女たち。17歳のマヤが関東小政のおせんのグループに仲間入りしたのも、たった1人の兄をボルネオで亡くし、外国兵に肌を奪われてからだった。焼ビルの地下には、ジープのお美乃、ふうてんお六、町子と、皆暗い過去を背負った女たちがたむろしていた。今日も闇市では、仲間の掟を破った夜の女が、激しいリンチをうけていた。彼女らの中には、よその女に縄張りを荒させない、ただで男と寝ないという掟が生きていた。一方、関東小政の刺青をもつおせんは、進駐軍の兵隊を半殺しにした復員姿の新太郎を助けた・・・。
【キャスト】
野川由美子、宍戸錠、和田浩治、石井富子、松尾嘉代、富永美沙子、河西都子、江角英明