暗殺のオペラ
2017年08月21日
Story: ホルヘ・ルイス・ボルヘスの幻想小説『裏切り者と英雄のテーマ』を、ベルナルド・ベルトルッチ監督が映画化したサスペンス・ドラマ。ムッソリーニ暗殺事件が未遂に終った1936年から20数年後の60年代を舞台に、父の死の謎をさぐるためにある町を訪れた若者が、そこで意外な事実を知るまでを描く。
北イタリアのエミリア地方の小さな町タラの駅に、ある日、一人の若い男が汽車から降り立った。男の名はアトス・マニャーニ(ジュリオ・ブロージ)。20数年前、ムッソリーニ政権下のこの地で、彼の父アトス・マニャーニはファシズムと闘って命を落とし、英雄として町には記念碑まで建てられていた。父の名をそのまま受けついだアトスは、父とは生き写しで、彼を見た町の人々は驚きと興奮を示した。アトスを町に呼んだのは父のかつての愛人ドライファ(アリダ・ヴァリ)で、父アトスの死には不可解な話しがあまりに多く残されたままなので、その真相を息子である彼につきとめて欲しいというものだった…。
原題:La strategia del ragno / 製作国:イタリア / 製作年:1970年 / 日本公開日:1979年8月4日 / 上映時間:99分