情炎(1967)
2017年07月09日
Story: 立原正秋原作の小説「白い罌粟」を「鏡の女たち」でタッグを組んだ吉田喜重監督が岡田茉莉子を主演に迎えて描いたドラマ。完全に冷え切った夫婦・織子と隆志、隆志の妹の悠子、織子が歌会で出会った彫刻家・能登の4人を通して、複雑な人間関係や情欲に溺れる人間の性を描く。
証券会社社長の隆志を夫に持つ織子は、愛のない生活を送っていた。隆志は仕事に利用するためだけに織子と結婚したのであり、週のほとんどを愛人のところで過ごしていたのだ。ある日、織子は歌会で彫刻家の能登と出会った。能登はかつて織子の母と愛人関係にあった男だったが、織子はそんな彼に対して憎しみの感情を持たずにいた。二人は度々会うようになるが、決して肉体関係を持とうとはしなかった。それは、純粋な愛を育みたいという一心からだった…。
原題:The Affair / 製作国:日本 / 製作年:1967年 / 日本公開日:1967年5月13日 / 上映時間:98分