荷車の歌
2017年05月20日
Story:
山代巴の原作を、『異母兄弟』の依田義賢が脚色し、『赤い陣羽織』の山本薩夫が監督した農村ドラマ。全国の農村婦人のカンパによって資金がまかなわれた。明治27年、広島県の山奥の村。地主の屋敷に女中奉公するセキは、郵便配達夫の茂市に求婚された。茂市は、一銭も月給の上らない配達夫を止めて、荷車ひきになると言った。茂市に好意を感じていたセキは、勘当の身となりながらも嫁いだ。2人は、一台ずつ荷車を引いては村を出て、往復十里の道を町へ通った。やがて、車問屋になる日を胸に描きながら。姑はセキに冷たく、茂市の弁当箱には米の飯をつめ、セキの弁当には粟飯をつめるような人だった。セキはやがて、オト代を生んだ。オト代は、気性の勝った娘に育った。祖母の荒い仕打ちに逆いいびられ通しのオト代は、コムラ夫婦に貰われていき、村を去った・・・。
【キャスト】
望月優子、三国連太郎、左幸子、水戸光子、利根はる恵、左時枝、西村晃